世界を知り、地元を知る。

ここは、世界都市ニューヨーク。商業・文化・ファッション・エンターテイメント、あらゆるものが集う最先端の場所。

ほんだがこの大都市に足を踏み入れたのは、今、時代が求めているものを探るため。

 NYで目につくのは、色とりどりのPOPな雰囲気のショップや洗練されたデザインの商品や看板。そのなかを流行に敏感なニューヨーカー達が行き交う。人の数だけアイデアがある。そんなことを思わせるこの街は、驚きや刺激の宝庫だ。ほんだが特に注目したのは、人の心を動かす“体験型の商品”。おもちゃやさんに併設されたぬいぐるみの制作コーナーや、手作りアート作品の専門店など。ただショッピングして終わりではなく、そこで感動を共有する人々の光景を多く見かけた。「もの」はもちろん、「こと」の大切さを改めて知る時代なのだと感じる。

 

 

 

 

 

 NYで大人気のヨーグルトブランド「CHOBANI」を訪れる。ギリシャスタイルのこのヨーグルト専門店は、アメリカのヨーグルトブームの火付け役とも言われ、マーケットにも「CHOBANI」のヨーグルトがずらりと並ぶ。人気の秘密はフレーバーの種類の多さと、濃厚でコクがありクリーミーな美味しさ。それに加え、オールナチュラル(グルテン・安定剤・保存料・人工香料なし)という健康視点。またマーケット用の商品とは違い、専門ショップでは様々なヨーグルトへのトッピングが楽しめ、人々の興味をそそる。2005年の創業から初めてキャンペーンを行う2011年までの間、一切宣伝を行わず口コミのみで人気を高めていったという。そこには、『ブランドを経験すれば(つまり食べれば)、人々は夢中になる』という考えがあった。こだわりにこだわりを重ね、それがファンを魅了しブランドとなることを示していると再確認する。

 

 

 

 

 先住インディアンによって名付けられた「ナパ」が意味するのは、「豊潤な地」。おいしいものが育つ場所は、大都市とはまた違った時間の流れと雄大さが存在していた。
 アメリカのワイン全生産量の90%をカリフォルニア州が占め、中でも代表的な存在として挙げられるのがナパワイン。ナパヴァレーは南北に走る2つの山脈に囲まれた盆地であり、土壌タイプ・気候・標高・地勢の面から見ても多様な栽培環境が存在する。この事から、どんなぶどうの品種でも適地が見つかるのだという。大小様々なワイナリーが400以上、代表的なカベルネ・ソービニオン(赤)やシャルドネ(白)を中心に、伝統的な技法と最先端の情報や技術を組み合わせ、ワールドクラスのワインが生産されている。
 ここナパで頂いた世界中で高い評価を得ているカベルネ・ソービニオン。完熟したぶどうから醸し出されるボリュームとほのかな甘みが美味しい逸品であった。
 
 NYにはNYの魅力がある。ナパにはナパの素晴らしさがある。しかし改めて気づかされるのは、日本の美点。地元北海道の価値。日本人のつくりだす味が繊細なこと、北海道の素材が新鮮なこと。これらの恵みを忘れずに美味しいお菓子とお客様の笑顔を創造する事、そして収穫した事を地元や地域へ良い形として発信していく事を心に刻むアメリカ視察となった。

【海外編】 専務ほんだのアメリカ視察

NewYork & Napa〈ニューヨーク・ナパ〉